永住権とは?取得するための条件と注意すべきポイントをご紹介
1 永住権とは?そのメリットと意義
日本に長期にわたって滞在し、生活基盤を築いている外国人の方にとって、永住権の取得は大きな目標の一つといえるでしょう。
永住権を取得することで、日本における生活の安定性が格段に向上しますが、一方で、永住権が認められるには厳しい条件をクリアする必要があります。
この記事では、永住権の概要とメリット、取得の条件や手続きの流れについて解説します。
⑴ 永住権の基本的な説明
永住権とは、外国人が日本で無期限に滞在できる資格のことを指します。
通常の在留資格と異なり、更新手続きを行う必要がないため、一度永住権を取得すれば安定的に日本で生活することができます。
また、永住権を取得すると、職業の選択や引っ越しも自由に行うことができます。
就労系の在留資格では働くことができる業種や内容が在留資格ごとに定められているため職業の選択に不自由を感じる方がいらっしゃいますが、永住権を取得していればそのような悩みを持たなくて済むという点も永住権のメリットの一つといえます。
さらに、ローンが組みやすくなるなど経済的な自由度も増し、家族を呼び寄せることが容易になるなど、多くのメリットがあります。
⑵ 永住権取得の基本条件
永住権を取得するためには、いくつかの条件をクリアする必要があり、ここでは、その主な条件について説明します。
ア 滞在期間に関する条件
永住権を申請するためには、原則として日本に10年以上継続して滞在していることが求められます。
観光などの海外渡航や本国の家族に会いに行くなどの理由で一時的に日本を離れている期間があることは問題視されませんが、一定以上日本を離れてしまうと、期間がリセットされてしまうため永住権の取得をお考えの方が海外に行く際には注意が必要です。
イ 経済的な安定性の条件
経済的に自立していることは、永住権取得のためにクリアするべき重要な条件です。
申請者に安定した収入があり、過去数年分の納税が適切に行われていることが求められます。
これらを証明するために給与明細や納税証明書の提出が求められます。
ウ 法令遵守に関する条件
日本での生活において、法律等を遵守していることも永住権申請の大前提となります。
過去に重大な犯罪歴や交通違反などの法令違反があると、永住権が拒否される可能性があります。
2 永住権取得にあたっての必要書類
永住権を申請する際には、永住許可申請書、住民票、納税証明書、給与明細書などの書類を提出する必要があります。
これらの書類は、申請者の個別の状況に応じて追加や変更がなされる場合があるため、事前に入国管理局で確認することが重要でしょう。
3 永住権取得の手続きと流れ
⑴ 書類の準備・申請
必要書類をすべて揃えて、記載漏れや不備がないかを確認します。
書類が揃ったら、最寄りの入国管理局に手数料とともに申請書を提出します。
⑵ 面接
申請内容に基づき、必要に応じて入国管理局の担当者との面接が行われることがあり、申請者の生活状況や滞在の目的などが確認されます。
⑶ 審査期間と結果の通知方法
永住権の審査期間は通常6か月から1年程度かかることがあります。
申請書類に不備がある場合や追加の書類提出が求められる場合は、さらに時間がかかることがあります。
審査が終了すると、入国管理局から通知が届き、永住権が許可されると、在留カードに「永住者」として記載されます。
4 申請後の注意点
永住権申請後は、審査結果が出るまでの間も、当たり前ですが、法律違反等の問題を起こさず、日本での生活を続けることが重要です。
審査結果を待つ間に問題を起こしてしまうと、永住許可がなされないことがあるので、注意が必要です。
税金の未納や交通事故などには特に気を付けてください。
また、転居した場合には速やかに住民票の変更手続きなどを行い、できる限り早期に入国管理局に報告する必要があります。